彼らとはクライミングジムで出会い、地元ヴォージュ山脈でのクライミングの他にも、南仏のカランクやスイスのベルナー・オーバーラントなどで一緒にマルチピッチクライミングを楽しんだ間柄です。

スイスでのマルチクライミング以降、決まって夏のヴァカンスシーズン前に「またマルチピッチクライミングに行こう！」と毎年の様に話をしていましたが、実際には、特にここ数年は、マルチピッチクライミングどころか、一緒に外岩クライミングに行く機会が激減していました。実に彼らと登る外岩クライミングは3年ぶりでした。

この日は、ワイナリーを経営しているクライミング友の提案で、彼の家の裏山にある Falkenstein というクライミングエリアに行くことになりました。

Falkenstein 北部ヴォージュ山脈にあるクライミングエリア (Des vosges du Nord) の中でも、最も南に位置するクライミングエリアです。花崗岩の岩質で、約45本のルートがあり、最大50mの高さがあります。

このクライミングエリアは、北部ヴォージュ山脈では珍しいマルチピッチクライミング (2ピッチ) が楽しめる場所です。クライミングルートは (6a+) までの難易度が多く、最高グレードでも 6c+（1ルート）、2番目に難しいルートは 6c（1ルート）といった感じです。

このため、このクライミングエリアには小さな子供を連れたクライマーや初心者のクライマー、マルチピッチクライミングを初めて体験する人々が多く訪れます。この日も、たくさんの子供たちがクライミングを楽しんでいて、とてもにぎやかでした！

Baby-boom (6a+) m.lead-TO

warming-up. 核心部分を左側に行き過ぎてテンション。久しぶりに花崗岩のスラブにビビってしまった。 Le grand dièdre (6a) mOS 体感的には(5c+)ぐらいで登りやすいルートでした。

Forces et attrapes (5c) repeat

クライミング友が敗退したので、クイックドローを回収するために登りました。

Calmos (6b) PR

attempt 1：初めてのトライみたい。核心部のムーブがわからずテンション。

attempt 2：核心部は右手ショルダームーブから左足を上げて、左手は2つ目のポケットを使うことで解決。

Inspecteur Gadget (6c) RP

attempt 2：以前来た時に途中で敗退していたルートです。何が問題っていえば、花崗岩の結晶が指に刺さるところかな。

attempt 3：使うべきホールドが分かれば、少しパワフルだけれど Calmos (6b) よりも登りやすく感じました。

クライミングエリアは南向きで日陰がほとんどなく、とにかく暑い1日でしたが、久しぶりに彼らと一緒に外岩クライミングを楽しむことができました。加えて岩場では他の知り合いのクライマーにも会えて、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。

通常ならここで解散するところですが、この日はまだ続きがありました。実はこれがメインイベントと言っても過言ではありませんでした 😆 クライミングの後、ワイナリーを経営しているクライミング友の家で、アペリティフ＋バーベキューが待っていました！

2023.06